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スペシャルインタビュー

変革を迫られる日本の新卒採用[5/5ページ]

東京大学大学院教育学研究科 本田 由紀 教授
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5)今後新卒採用はどう変わるべきか


---今、グローバル人材の重要性が多くの企業で叫ばれていますが、日本の新卒採用全体もグローバル化、世界標準になる必要があるということでしょうか。

東京大学大学院教育学研究科 本田 由紀 教授まさにそうだと思いますね。一括採用ではなく、必要なポストに応じて随時採用するというパターンが、最終的には望ましいと思います。ポストに対応するわけですから、採用要件もはっきりと具体化するでしょう。そうすれば、学生も大学で何を身につければその職に就けるのかが明確になり、まったく見当違いの人材はそもそも応募して来なくなります。言わば、現在の平原のような新卒市場に、職務別・分野別の仕切り線(グリッド)を入れ、サブ市場に分けていくということです。企業にとっては、非常に効率の良い採用が実現できるのではないでしょうか。

ただ、こういった採用では職務がまず先にありますので、その仕事がなくなった場合は自動的に退職になることもあると、働く側が割り切っていくことも必要になるでしょう。

---日本の場合、終身雇用が崩壊したといわれながらも、依然として身分の安定を求める傾向が強いようです。

「就職」ではなく「就社」ということですね。現実を見るとポジションを失った労働者に対して、解雇こそしないものの、企業がいやがらせのようなことをして自己都合退職にもっていく事例も決して珍しくありません。そういう意味では、ポジションがなくなった時の対応を事前に決めておくほうが、お互いに気持ちよく働けるのではないでしょうか。

欧米では、いわゆる幹部候補生の採用とそれ以外の採用を明確に分けているケースが一般的です。幹部候補の場合は、非常に高い能力が要求されますので実質的に指定校制である場合が多く、初任給なども違ってきます。日本の社会で、そのようなはっきりとした考え方が受け入れられるかどうかはやや微妙ですが、優秀な人材を確保しないと国際的な競争に勝っていけないということになれば、特別な枠を設ける可能性も十分あると思います。

(取材:2010年11月20日)

インタビューを終えて

優秀な人材であれば日本人であることにはこだわらない、日本の大学を出ていなくてもいい、さらには日本語ができなくてもいいという企業まで現れている。海外の学生も採用対象にするなら、日本型の新卒一括採用も変化していかなくてはならない。そして、日本の大学や学生は、海外の大学や学生と競合することになる。本田教授が示す新卒採用の未来の姿はまず、グローバルなステージで活動する企業から、とり入れられていくのかもしれない。


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