2023年卒大学生 活動実態調査(6月)を発表
2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月末時点での内々定率は前年比6.4pt増の79.9%
54.9%の学生が入社後の配属先は「勤務地・職種ともに自分で選びたい」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(6月)」の結果を発表しました。(調査期間:2022年6月24日~6月30日)
《TOPICS》
- 2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月末時点での内々定率は前年比6.4pt増の79.9%
- 未内々定者が現在就職活動で困っていることは「面接を通過できない」が最多
- 入社意思の高い企業からの内々定者フォローで最も多かったのは「人事とのWEB面談」。「複数の社員との座談会や交流会」、「内定者間の座談会や交流会」など複数名でコミュニケーションを行う対面形式のフォローも増加
- 「人事との面談」で「具体的な業務内容」を聞いたことが不安軽減につながった学生が多数。入社後の配属先について「勤務地・職種ともに自分で適性を判断して選びたい」と回答した学生は54.9%
【調査概要】
2023年卒業予定の大学生・大学院生の、6月末時点での内々定率は79.9%(前年比6.4pt増)、平均内々定保有社数は2.4社(前年比0.2社増)であった。企業の採用意欲の高まりを受け、5月に引き続き、内々定率・平均内々定保有社数ともに前年比増となった。
未内々定者が現在最も注力していることは「面接」(42.0%)が最多となった。また、現在就職活動で困っていることについても「面接を通過できない」(48.6%)が最も多い回答となり、多くの未内々定者が面接に課題を感じているようだ。
内々定を得た学生が入社意思の高い企業から内々定後に受けたフォローについて、「人事とのWEB面談」と回答した学生は30.0%で、前年に引き続き最も多かった。オンラインで実施できることから、内々定者フォローとして定着している。また「複数の社員との座談会や交流会(対面)」が前年比4.7pt増の9.8%、「内定者間の座談会や交流会(対面)」が前年比9.6pt増の14.6%で、複数名かつ対面で行うフォローについても徐々に実施できるようになっていることがわかる。
内々定者フォローのうち最も不安が軽減されたものは、「人事とのWEB面談」が21.3%で最も多かった。また、面談で聞いて不安が解消された内容は「具体的な業務内容(入社1年目の業務内容など)」が55.1%で最多となった。入社後の配属先(勤務地・職種)の決定に関する考え方について、最も多かったのは「勤務地・職種ともに自分で適性を判断して、選びたい」で54.9%だった。入社後の配属に関する学生の不安を表すものとして「配属ガチャ」という言葉があるが、勤務地や職場を自分で選びたいと思う学生が多いことから、学生のニーズに対して可能な範囲で情報を提供していくことが、学生の不安やミスマッチの解消につながると考えられる。
【調査担当者コメント】
キャリアリサーチラボ 研究員 長谷川洋介
未内々定者の多くが現在面接に注力して着実に活動を進めていると同時に、「面接を通過できない」という悩みを抱えていることがわかりました。「2023年卒大学生活動実態調査(6月15日)」によると、内々定保有者が内々定獲得につながったと思う活動として「学校の面接対策などをフル活用する」「頻出質問について対策する」などと回答しています。今後内々定獲得に向けて活動する学生も、このような点を改めて意識して選考に臨んでほしいと思います。また内々定者フォローについては、面談等で入社後の業務等について話すことで不安が解消される学生が多く、「入社後の配属について自分で決めたい」という多くの学生のニーズとも合致しています。学生の不安やミスマッチを解消する意味でも、こうした情報を提供していくことは学生・企業双方にとってメリットがあると考えます。
【調査概要】「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(6月)」
○調査期間/2022年6月24日(金)~6月30日(木)
○調査方法/マイナビ2023の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2023年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
○有効回答数/5,166名(文系男子1,124名 文系女子2,103名 理系男子1,005名 理系女子934名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/7月7日発表・同社プレスリリースより転載)