キャリアセンター
[キャリアセンター]
「キャリアセンター」とは、大学などの教育機関に設置された、学生の就職支援やキャリア支援を目的とした部署のこと。「就職課」や「就職センター」と呼ばれる場合もあります。その学校に所属している学生であれば、誰でも無料で利用することができます。
キャリアセンターのケーススタディ
キャリアセンターの活用方法とは
就活生はもちろん、低年次向けプログラムも
キャリアセンターが行うサポートは、就職活動中の学生を対象にした就職ガイダンスの開催や、低年次を対象にしたキャリア教育プログラムの企画など、多岐にわたります。一般財団法人雇用開発センターの「大学生就職活動調査」によると、キャリアセンターや就職課を利用したことがある割合は2018年卒が63.3%、2020年卒が61.9%でした。
一方、利用していない約4割の学生は「利用してもメリットがない」「敷居が高く、入る勇気がない」などの理由をあげています。しかし、すでにキャリアプランや達成までの道のりが明確になっていれば話は別ですが、それ以外の人にとってはキャリアセンターを活用する利点は大いにあります。
キャリアセンターの活用方法は、大きく分けて三つ。一つ目は「情報収集」です。キャリアセンターには、企業や団体などから求人情報やインターンシップ募集要項が数多く寄せられます。また、学内セミナーや合同企業説明会を多数主催しています。キャリアセンターが持つ情報を活用すれば、効率的に企業を研究することができます。
二つ目は「対策講座」です。キャリアコンサルタントによるエントリーシートの添削や、予約制で模擬面接を行っています。最後の三つ目は「つながり」。学校によっては、就活を終えた4年生や、特定の企業に就職したOB・OGを紹介しているところもあります。
また、最近のキャリアセンターは1、2年生向けのサポートも充実させています。2000年代前半までは、名称を「就職課」としている学校がほとんどでしたが、若年からの「キャリア教育」の重要性が高まってきたことから、多くの学校が「キャリアセンター」に名称を変えました。就職活動が本格的に始まってからではなく、低年次の段階からキャリアを意識して学校生活を送ることができるよう、講座やインターンシップ情報の提供なども手厚くなっています。