
【25卒予測と提言】母集団は集まらない前提でご検討を
Strobolightsの羽田と申します。学生向けコミュニティの運営や大学講師をしながら学生の就職活動を横で見ながら、そこで吸い上げたインサイトを踏まえて企業様の新卒採用支援を行っています。
今回は25卒では母集団はもはや集まらないものとして考えた方がいいのではないか、というコラムです。ぜひ最後までご覧ください。
母集団形成は新卒採用において各社様の悩みの種ではないかと思いますが、24卒新卒採用でもこの課題はよく聞かれました。就活解禁の3月以降にプレエントリーを開始した企業様は特にその傾向が強いようです。結果、インターンなどいわゆる”プレ期間”の採用広報がレッドオーシャン化しています。
しかしインターンをやれば学生が集まるかというと決してそういうわけでもありません。前述した通りプレ期間はレッドオーシャン化しているため、何か話題性のあるインターンか、ナビサイトのオプションで露出を図りでもしないと母集団形成はできないのです。
私は日常的に学生と面談をしたり他愛もない雑談をよくしているのですが、学生の企業探しは食欲に似ているなと感じます。食欲がある時はいろいろな企業を探してエントリーするのですが、お腹がいっぱいになると新しく企業を探そうとはしません。
そして、学生はまずは「知っている企業」から受けていきます。問題は、この時点で食欲が満たされてしまうことです。つまり、学生にとって身近な会社を受ける頃にはもう学生は企業選びの時期は終わってしまうのです。
ではどうすれば母集団が集まるのか?と企業の皆様は頭を悩まされるのですが、ここで前述したお話に返ります。つまり「母集団は集まらない前提で戦略を立てる」ということです。
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株式会社Strobolights 代表取締役 |
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企業と学生両方にアプローチし、よりよい就活環境を作る 学生コミュニティを主催し、学生の生のインサイトを吸い上げながら企業様のコンテンツ開発を行なっています。立命館大学客員教授も務めながら合計10の大学で就活キャリア支援講座の運営も行なっています。 |
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